ハイキング
私たちのような地方の小さな町に住むものは、移動手段がもっぱら自動車なので、そんなに歩く習慣がない。
日ごろから心がけて歩くようにすればいいことなのだが、ついつい目の前まで自動車で移動してしまう。
そのくせ、健康に、体力づくりにと夜ウォーキングをしたり、休日にハイキングに出かけたりするのである。
仕事で肉体を動かす人たち以外は、少なからず慢性的な運動不足で、メタボの不安や未病状態の不安を抱えている。
日ごろから意識していれば日常生活の中でも克服できるようにも思うのだが。
運動するために、ジムへ通う。
ジムへ通うために、道具を揃えると周辺のことばかりに躍起になって、結局ジムをすぐやめてしまうのが関の山か。
そして、事務通いに熱心な知り合いは、颯爽と外車でジムにやってくる。
はじめての車検で、輸入車だから大変だったらしい。
利用したのが外車専門の車検工場。
外車のために特別にご用意した、充実の設備と万全のサポート体制で、安心のカーライフをお届けいたします、というメッセージが気に入って決めた。
移動は高級車、ジム通いというのも、ステータスだろうか?
まあ、どうでもいいが。
気になったのはジムやスポーツショップのスタッフの多さである。
特にスポーツショップは、個人経営の店がどんどん少なくなって、大型店舗化してきている。
販売面積も広いので、欲しいものを探すだけでも結構な運動量なのだが、これもスポーツショップ故の健康増進策か。
デスクワークで運動とは縁がない
私はつい最近転職した。
それまではコンビニで働いていた。
コンビニというとただレジをやって、品出しをするだけという楽なイメージがあるようだ。
実際、私の働いていたコンビニにはそのようなイメージを持って面接にやって来て、採用されたけれども想像以上の大変さにすぐにやめてしまう人が何人もいた。
私の勤務先だったコンビニは特に掃除に厳しいところで、他の店舗がたまにしか掃除しないような箇所でも毎日掃除しなければならなかった。
他の店舗が1日2回くらいしかしない箇所であれば、少なくともその倍の回数は掃除しなければならなかった。
駐車場の清掃も日に何度も行ったが、この駐車場がコンビニにしてはとても広くて大変だった。
しかも、レジに少しでも人が並んでいれば走って戻らねばならなかった。
だから、毎日私は走り回っていた。移動は基本的に駆け足で行っていたと思う。
ずっと立ち仕事な上に走り回っていたから、良い運動になっていた。
それが転職先はコールセンターのため、基本的にずっと座ったままである。
運動とは縁もない。
25歳を過ぎてからガクッと新陳代謝が落ちたのか、食べる量が変わっていないのに太りやすくなった私にとっては、座ったままというのは気にかかる。
カロリーの消費量が落ちて、きっと少し太ってしまうだろう。
昔の体型に戻すためにそろそろダイエットをしなければならないと思っていたので、これを良い機会として、家でも運動しようかと思う。
できればジョギングも日課にしたいのだが、果たして三日坊主にならないか不安である。