経済
大学の経済学部を卒業しても求人が無い、あるいは就職に特段有利にもならない時代になりました。
企業はすぐに使える人材を大学生に求めていますが、もう無理でしょうね。
学生の質は相対的に下がっていますから。
大学全入時代の弊害が徐々に出てきましたね。
いい大学に入って、いい会社に入れば安泰だという、なんとも無策な親の影響なのか、皆が皆、同じレールに乗りたがるものです。
現実の列車を想像すればわかりますが、一気に大人数が集まると、毎日毎時がラッシュアワーです。
そんな中ですから、全員が同じように見えます。
いや、私はヘッドフォンで英語をリスニングしている、私はiPodで資格試験の暗記項目を勉強していると吠えたところで、目立ちません。
目立つとしたら運転手です。
もしくは特急の指定席に乗っている人ぐらいでしょうか。
同じステージならば、何をやっても同じでしか見ないのですよ、人の目と言うのは。
東大だろうが地方の私立短期大学であろうが、稼ぐ能力が無ければ「出来ないヤツ」として括られます。
選択の難しさ
私の母校である大学はいわゆる文系科目を主体とした大学でありました。
旧帝大のようにトップクラスの大学ではありませんが、それでも私の母校は国公立大学の一つでありそんな学校に所属出来ていたことは私の誇りでもあります。
しかしながら私の大学の選択に後悔や間違いがなかったかというと必ずしもノーとはいえません。
私は経済学部の経済学科という文系を証明するかのような学科の専攻をしていたのですが、実は学びたいものは理系科目に多かったことに気づいたのです。
これは今になって気づいたというわけではなく、当時の母校に在籍していたころから気づいていたのでありました。
受験の時に気づいていれば一番良かったのですが、当時はそれどころではなく地元では有数の大学である母校に受かることだけを考えていたのです。
なので合格していたときは本当に嬉しかったものですが、入ってみてから違和感を感じてしまうというのはまさに皮肉というしかありませんでした。
それでも文系主体とはいえ理系科目がなかったわけではないのでそれらの科目を優先してとるようにはしていましたが。
何事もたらればを言っていても仕方はなく、過去を変えられるはずもないので現状で出来ることをするしかなかったのです。
そういう意味では学部学科は私の本来の目的のものではなかったかもしれませんが、それでも上記のような選択を大学にいる間に経験出来て良かったと思っています。
経済学部だからこそ学べたこともたくさんあり経済に対する一定の知識を得ることが出来、また大学生活でしか味わえないような体験もいい思い出であります。
後悔は確かにありますが、それでもやはり母校の経済学部経済学科を卒業したことは間違いなく私の誇りなのです。