キャンプ

ワタシは海のキャンプが好きだ。
山村で育ったせいだろうか、山には何の興味もわかない。
山に行ってもちっとも面白くない。

海は憧れの場所でもあったので、そこに行くだけで楽しい。
泳ぐことももぐることもつりも、あらゆるマリンレジャーが好きだ。

毎年夏前になるとそわそわし、キャンプの計画を立てないではいられない。
幸い家族も楽しんでいるようなので救われる。

キャンプは大勢で行くことが楽しいのであって、一人では何の魅力もない。
すこしづつ仲間も増えているので、次のキャンプは大勢で楽しいものになるだろう。

ところが最近は、キャンプを舐めきっている連中が散見されるのだが、本当のキャンプは軽装では身に危険が及ぶ。
相応の装備と自然に対する知識も無しに、山や海でのキャンプなど、単純に遊びでしかないのである。
まあ、そこまでストイックなキャンプは、万人には受け入れられないとは思うが、そういった本格志向の面々もいるのである。

キャンプ用品も充実し、いつしかキャンプすることがカッコよさのステータスであるかのような風潮が、勘違いの元であることは否定のしようの無いところだろう。
キャンプ用品メーカーとしては、そうしたキャンペーンは経営的にはありがたいというメリットもあるのかもしれない。

ただ、本当に無理なくケガなくキャンプを楽しんでほしいのは、愛好者共通の思いではある。

キャンプの夜

クラブで出会った6人の男子グループとキャンプに行くことになった。
元々、こちらも女子だけのキャンプを企画していたが、バンガローの予約が取れずに悩んでいて、秋には毎年5回くらいキャンプに行くと言っていた男と意気投合した所からはじまった。

予約の取り方にポイントがあるらしくて、梅雨頃にまとめて予約しないとダメらしい。
というわけで、20人ほどの大所帯でキャンプに。
何をするかというと、到着してからずっと調理をして、夜はひたすら飲んで食べているだけ。
でもむちゃくちゃ楽しかったし、キャンプ料理の虜になってしまった。
ダッチオーブンを持参している人がいて、ハンバーグやローストビーフなどを作ってくれた。
私たちはピザやカレー鍋の準備に大わらわ。
あちらのグループには奥さんと一緒に来ている人もいて、豪快な料理方法を教わりながら、女子的にも楽しかった。
お米の水の量間違えたら大変なことになるな?と思っていたら、奥さんが計りがなくても水の量を計る方法を教えてくれた。
男前な性格で、この人が結婚できるのは分かるわ?と思った。
私も男なら、こんな頼りになる奥さんが良いもの。
ということで、私たちも頼りがいがある女になりきろう!というテーマを掲げた。
夜は出来上がった料理をダラダラ食べるだけなので、洗い物が一気に増える。
片付けつつも、飲んで盛り上がる!の繰り返しで、「テキパキした私たち」になれるように頑張った。
夜中はずっとしりとりしたり、だるまさんがころんだをして遊び、朝方になってそれぞれ仮眠した。
正直、よく知らない男らと泊まりがけに行くのが不安だったが、クリーンで爽やかな遊びができる男もいるもんだと感心した。
しかし、友達はちゃっかりと気になる人とどこかに夜中消えていて、朝になってバンガローに戻ってきた。
それはそれで、良い思い出かもしれない

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