システムエンジニア

IT企業ってよその業界から見てるとすごいスタイリッシュで若者にはきっと憧れの職業の一つに違いない。
私のように建築現場で3Kならず5Kくらいの極まった職場とはまったく対極の職業なのかもしれない、という勝手なイメージがあった。

外資系企業でSEをしている友人に聞いてみると案の定あっちはあっちで大変らしい。
外資系というのが大きいだろうけども。
結果がついてこなければ即給与に反映される。
依頼を受けた企業に出向きその出先でプロジェクト単位で動いている友人は、その期間は依頼を受けた企業にしばらく通うことになる。
ある大企業では開発部署の予算が余っていて、その予算消化のために使わないシステムを構築してくれということがあった。
どの業界でも少なからずある話だと思うがやるせない。
せめて少しでも何かのためになるのであれば、、職人気質の人であれば仕事の意義にまで遡って考えさせられる。
スコップで自分が掘った穴をもう一度自分で埋めているようなもんだ。
だいたいどういう仕事の評価になるんだろう。
さすがに予算が余って仕方がないという企業はだいぶ数は減らしたと思うが未だにそれを続けている代表格が我らが日本国家予算ではなかろうか。
詳しい実情はわからないがだいたい予算なんでのは使い切らないと、次回は減らされるのが世の常だ。
そりゃ無理にでも仕事を作るよね。
少しでも意義というか意図が感じられる浪費なら多少の理解もあるだろけど。
とはいえ流石にトンネル崩落のようなインフラ整備が遅れるような削り方は勘弁願いたい。
色々友人と話していたらなんだか羨ましさみたいなものはもう失せていた。
そう思いながら支給された今月の交通費10万円をどう使い切ろうかと悩んでいる自分であった。

ITを理解していなければSEにはなれなかった

私は以前通信会社に勤め、ネットワーク営業をしていました。
はじめはITスキルを必要としたSEとして仮配属されました。
しかし、私にはまったくITの知識はなく、ITという単語自体漠然としていたのにも関わらず配属されてしまったのです。

それからは日々勉強、本当に地獄の日々でした。
ITを活用するために必要なネットワークや端末機器の設定をするためには、まず通信網を作らないといけません。
その通信網をネットワーク設計図で書くとき、ふわふわとした雲のようなもので表現することが多いです。
私はその雲で表すことが理解できず、まず入り口から勉強につまずいてしまいました。
同期や先輩に聞いてもそういうものだよ、という漠然とした説明しかされずずっと謎に思ったまま研修を受けていました。
結果、SEとして本配属されることはなく営業として配属されました。
営業になってしまえば、客先で困ったら後日SEを連れて詳しい説明をさせていただきますと話をつなげることができます。
そんなギリギリの営業をしながら3年間勤務をしていました。
結局、全く違う業界に転職したのですが今となってもあの雲については納得がいきません。
見えないものを雲でおおって設計をするということがどうしても理解できないのです。
理解できないことをここで説明しようとしても不可能です。
IT系のSEや技術として働いている方々に対して、心から尊敬します。
理解できない私のような人でもこうやってインターネットを楽しみ、日々いろいろと吸収できているのは、そういった職業の人々の努力のおかげなんだと私はほかの人より痛感しています。

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