病院
病院が潰れる時代になりました。
統廃合や経営難で病院経営が成り立たなくなり、経営者の交代や自治体が買い取っての運営、逆に、公立病院が不採算事業となって売却されるようになっています。
確かに、病院は必要な施設ですが、根本的な問題として資金がなければ設備は充実せず、医師や看護師、その他のコメディカルの方々の定着率も悪くなります。
また病院は、患者さんが診療に来て初めて報酬が発生する仕組みですから、他の病院ともライバル関係にあるのです。
患者さんのための医療サービスは、単に、診察して処方箋を書くなどの基本的なサービスだけでは無理ですね。
大病院ほど待ち時間の問題がありますが、これを放置してきた病院ほど患者離れが目立つのです。
シンドイ身体で数時間も待たせて何も感じないというのは、医療サービスとしてはどうなんですかね?
この辺は、総じて鈍いですね。
待たせるのが平気だという感覚は、サービス業としての自覚が足ら無すぎるのか、病院ということで殿様商売をしているかのどちらかです。
患者さんのための医療、と口先だけなら誰でも言えますが、この待ち時間の改善を実施した病院は、はたして全国で何件ほどあるのでしょうか。
患者が多くてやるだけ無駄と考えている関係者も多そうですから、改善は進まないですよね。
でも、病院は無くてはならない存在だから、我慢するしかない、というこれまた古臭い日本人気質も、この問題を先送りさせる原因なんですけどね。
バイトする医者
知り合いに、透析担当の医者がいる。
独身で30代、きつい仕事状況であっても、もっと仕事を入れようとするからすごい。
家に誰かが居るわけでもないので、風呂に入るくらいしか帰宅する意味がないんだという。
勤務している病院の日勤が終わった後、違う総合病院でバイトしているらしい。
日給2万円ほどもらうそうだ。
バイト先の病院にいる医局長が大学時代の教授らしく、人不足を補うために頼まれているらしい。
バイト先でもやはり透析担当。
盆も正月も関係がない人工透析は休みがなかなか取ることが出来ないが、休みがあっても何をして良いのか分からないんだとか。
睡眠はどちらかの病院の仮眠室で取れば良いので、家のベッドはほとんど使っていないんだとか。
またシャワーも病院で済ますことが多く、1週間ほど帰宅しないこともザラ。
一般人の自分からすると、医者という仕事は肉体的にも精神的医も苦しいものだと思う。
それなのに、自分の時間を持たずに働き続けるというのは超人級でなかろうか。
食事は食堂を利用したり、外食だそうだが、お金をたくさん使うことが普段あまりなく、たまにドカンと大きな買い物をしなくなるらしい。
檜の一枚板で出来た大きなテーブルを購入してみたが、よく考えたら全く家にいない。
学会の資料やパンフレットなどを置いては放置して、ついには紙束の山になってしまったようだが、片付けるヒマがない。
せっかく買ったテーブルも活用できていないし、ドイツ車を買ったけど、ワンメーターの距離のため、タクシー通勤しているようだ。
そんな人生もあるんだな〜と不思議に思う。