メタボ対策

私は子供のころから痩せ型で、およそメタボリックとは縁がないと思う。
けれども油断は大敵なので、一応は気を遣っているつもりではあるが、運動不足がちょっとだけ気になり始めている。

しかし、周囲の同年代の人たちはやれ病院で指導されただの、やれお腹周りが何センチだのと、話題には事欠かないようである。
まるで検査にひっかかった者がエライかのような雰囲気で会話を楽しんでいる。

太っていく人にはそれぞれに太るわけがあるのだろうが、ただ食べる量が多いというのは論外としても、ストレスで太る人などはたまったものではないだろう。

いや、ストレス発散で食べ過ぎて太るのか。

いずれにしても、あまりのウエイトオーバーは健康にも影響してくるので、体重を落とす工夫と努力は必要でしょう。
ところがだ、この体重のコントロールが並大抵の事ではないことが刷り込まれているために、すぐに諦めてしまう人が多いのである。

良く言ったもので、体重をコントロール出来ない人は人生もコントロール出来ないと。
つまり不摂生によって増加した体重は、自らの生活にメリハリが無いことを表しているのである。
体質という都合の良い言い訳は、生活習慣病の予防には決してならない。

体質だったら病気のリスクが高まったままでよいのか、という話なのであるが、まるっきりわかっていない人が多過ぎると、保健師の意見が身に応える。

ウォーキングを楽しむ母

母が、腰を悪くして半年以上たったある日、突然、毎日ウォーキングをすると言いだした。
理由は、簡単で、少し太ってしまったので、健康のことを考えてということだった。
腰が痛いのに大丈夫かと思いながらも、昼間歩くことと、携帯電話をもっていくという条件を出した上で、承諾した。

母は、三日坊主だ。
なんにつけてもすぐにやめてしまう。
続いたとしても1週間くらいが関の山である。
ところが、このウォーキングだけは続いていた。すでに、数か月が過ぎて、体はすっきりとなってきた。
もともと、腰が痛いことを理由に運動不足がその原因なので、サボった分がまずは落ちてくることは目に見えていた。
しかし母の場合は、それがあっという間だったこともあり、母はますますやる気をだしていた。
自分はどうかと言うと、とりあえず、iPhoneに万歩計のアプリをダウンロードして、どれくらい歩いているのかを調べてみた。
なんと、とっても少ない。平日、会社にいるときなどは、ほとんど歩いていない。
駅の移動が主な歩数をのばす場所なのである。
すこし悲しくなって、一駅歩きをしてみることにした。
これはかなりいい。
きがむいたときだけではあるが、気軽に歩いてみると楽しい。
体重が減るわけではないし、健康診断の結果も変化はない。
だけど、何となく楽しくなってくるし、新しいお店の発見もできて、やる気も落ちない。
以外と楽しめることがわかり、とりあえず、初冬までつづけた。
寒くなると、いやになってきそうだったので、早々に諦めて次は春からを目指す予定。

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