コレクション

私の実家の父は昔から盆栽が趣味です。
長年集めてきた盆栽は数知れずですが、人に褒められるとなんでもあげてしまう気前の良い性格ですので、いつも入れ替わりがあります。

それでもお気に入りの盆栽は手放せないようで、大切に育てています。

先月、長男と次男を連れて実家に遊びに行った時のことです。
小学生の二人が、父の盆栽に興味を示しました。

二人ともプラモデルが大好きなので、似たような世界感を盆栽で発見したのです。
「小人の世界みたいで面白い」と言って、次男はガチャガチャの人形を盆栽に盛りはじめました。
盆栽の枝に次々にキャラクターたちが登場し、クリスマスツリーのようなにぎやかさです。

父はとても嬉しそうで、終始笑顔です。
帰り際には盆栽を一人ずつにくれました。

孫との共通の趣味を持てたと喜んでいるのですが、子どもの興味は移り気ですから、おじいちゃんがショックを受けない程度まで興味を持続させて欲しいです。

どのぐらいの価値のある盆栽なのかは知りませんが、気安く与えられる程度のモノなのかなと、勝手に解釈して大事に持って帰りました。
が、車での移動なので、道中の揺れによる盆栽の散らばりにヒヤヒヤです。

子ども達も察したのか、それぞれ手に抱え込んでいました。
どんだけ大事なんだよ、とひとり心の中で突っ込みながら帰宅の途についたわけです。
遊んでいる様子をムービーに納めて、それを見せようと思います。

昔懐かしのテレホンカード

今の若い子たちは知らないかと思いますが、その昔テレカことテレホンカードというものはとても重要なものでした。
携帯やスマホが普及する前の時代の外出先での電話といえば公衆電話が当たり前であった頃の話です。

公衆電話で小銭を使わなくて済むテレカは重宝され、キャンペーングッズや粗品、プレゼントの景品などに良く使われていたものです。
またアイドルやアニメのキャラクターなどが描かれたテレカも存在し、それらの中には希少価値があるものさえ存在し時には高値で売買すらされたほとです。
もちろんそういったテレカを集めるいわゆるコレクターたちも存在していました。
私の友人にもテレカを集めている人間がおり、カード帳にたくさん納められたテレカをよく見せられたものでした。
その影響もあって私もテレカを集めるようになり、彼ほどではないにしろある程度のテレカを集めたものです。
しかし携帯やスマホが普及した今となってはテレカもすっかり無用の長物となってしまいました。
テレカのコレクターにはほとんどの場合「集めるのは未使用品に限る」という絶対的な価値観があり、実際希少価値の高いテレカでも未使用品でないとその価値はガクッと下がったものです。
だからそもそも我々にとってみればテレカを使うという感覚はなかったわけではあるのですが、それでもテレカ自体が使われなくなってしまっては話になりません。
以前ならばテレカだったろうグッズもトレカことトレーディングカードにお鉢を奪われることも決して少なくありません。
それでも我々のような趣味を持つ人間のために今なおグッズをテレカで製作してくれる方々もおられます。
今の時代に作られるテレカというのは99%コレクション用と言っても過言ではなく、ついついそのようなグッズを見ると私のような趣味の人間は買いたくなってしまうのです。

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