ショッピング
散歩をすると目につく草花に関心を持ち始めたのは、つい最近のこと。
気になった花は、図鑑には別名「アブラギク」ともいうと書いてありますが、むかしこの菊の茎や葉を油に漬けて傷薬として使用していたことから「油菊」の名があるとの事です。
花期は10月中下旬から11月です。
このあたりでは白い花の咲く「リュウノウギク」を野菊と呼ぶそうです。
この菊は茎や葉が樟脳の原料となる竜脳という木に似た香りがすることから「竜脳菊」と名付けられました。
この花は多年草で茎は細くやや硬めで花は小さく真っ白な花びらの中央半球部が黄色の美しい花の野菊です。
最近は、花の栽培技術も進化したせいか、季節に関係なく、多種多様な花が店頭に並んでいます。
菊などのメジャーな花は、年中需要があるので、見ない時は無いですね。
店舗でしか花を見たことのない子どもは、季節感を自然から学ぶ機会が奪われているんですよね。
ネットショップでは、プリザーブドフラワーなど加工製品が手軽に購入出来る時代となりました。
昔は手作りで、「売れるもの」という認識は全く無かったのですが、商売を考え付く人は常識を疑う目線を持っているのでしょうね。
花を扱うネットショップの繁盛期は、母の日、クリスマス、お彼岸、入学・卒業シーズンとありますが、冠婚葬祭では常に花が必要となりますから、年中忙しいんでしょう。
押し花
子供のころ、誰でも一度は押し花を作ったことがあるのではないでしょうか。
四つ葉のクローバーを見つけた時やきれいに咲いた花を摘んだ時、本に挟んで重しをしたものです。
現存する日本最古の押し花は、300年も前のもので、今でも鮮やかな色を残しているそうです。
押し花にできるのは、花や葉だけではないことはご存知ですか?
「花」ではありませんが、果物や野菜も押し花にすることが出来るのです。
果物のみずみずしさを想像すると、とても押し花に出来るように思えませんが、イチゴでも、トマトでも、サクランボでも可能です。
イチゴであれば、縦半分に切り外側を2~3mmほど残して中身をくり抜きます。
ティッシュなどで水分を拭きとり、重しをして、乾燥したら出来上がりです。
出来上がった押し花をコレクションするだけでなく、画材として用いる「押し花画」を楽しんでいる人も多いようです。
野に咲く花も良いですが、花屋の店頭に並んでいる花を見るのも、なかなかきれいなものです。
よくもこんなに花があるものだと感心しますよね。
人工的に作られた花もあるでしょうが、通年で需要のある花を切らすわけにはいかないでしょう。
最近の花屋は、生花の販売だけでなく、フラワーアート教室を併設するなどの多角化しています。
花のプロが指導するのですから、人気が出ないはずはありません。
これがまた口コミで広がりを見せて、ますます商売繁盛という図式です。
フラワーコーディネーターという肩書きで全国を飛び回る人もいますし、店舗数を増やしてビジネスエリアを拡大する経営者もいます。
こうして雇用も増えるのならば、失業対策にも貢献することになりますね。